6/20 おばあちゃんのおはなし
ゆうちゃんのおばあちゃんのおはなし。
ゆうちゃんが生まれて入院生活が始まったとき、実はおばあちゃんも入院生活が始まっていた。
ゆうちゃんが手術を受けた同じ頃、おばあちゃんも心臓の手術を受けていた。
ゆうちゃんが退院して家族で一緒に過ごせるようになった頃、おばあちゃんも
退院していておじいちゃんといっしょにくらしていた。
ゆうちゃんが再入院して調子があまり良くないから心配していたら、案の定「目から出血」して
緊急入院してしまったそうだ。
遠く離れていてまだ一度も会ったこともない二人だけど、不思議と太い絆で結ばれている。
おばあちゃんも、
「ゆうちゃんといっしょにがんばろう!」
「元気になってゆうちゃんに会いに行こう!」
と思ってがんばってくれているらしい。
* * * * *
これまで、ゆうちゃんを何とかしてあげたい、苦しんでいるゆうちゃんを楽にできる方法は
ないのか?と思って自分で苦しくなってしまったり、当直の先生に辛く当たってしまったり
したことがあった。
だけど、今のゆうちゃんを信じて見守っていよう、ありのままのゆうちゃんを受け入れようと
思えるようになった。
気負いがなくなって楽になったのがゆうちゃんにも伝わったのか
呼吸器の喚起回数が50回から44回、40回と減ってきた。圧力も減らせるようになってきた。
レントゲンではあまり差がないものの、リハビリの先生や看護師さんたちは
「胸の音がきれいになってはっきり聞こえるようになってきた」と言ってくれる。
「ゆうちゃん、とってもがんばりやさんですね。」
と看護師長さん。ほんとうにそうだ。
お兄ちゃんたちの元気シュートもゆうちゃんに届いたに違いない。
ゆうちゃんも元気になっていけば おばあちゃんも元気になるはずだ!